評価基準

120点満点スコアの内訳

何百本と聴き続ける中で、私の中で固まってきた 「本当に効く催眠音声に共通する10箇条」。 これに加えて、世界観とキャラクターの厚み2箇条を加点要素として組み込んでいます。

合計 120点満点。1作品ごとに、何が良かったか・どこが響いたかを、この12軸で書き起こしていきます。

催眠スコア 100点満点(10箇条 × 各10点)

A. 沈める力(30点)

リスナーを通常意識から催眠状態へと導く、根幹の構造。

催眠への入り口 /10点

「これから催眠やるよ」とちゃんと宣言してくれて、こちらが構える時間を取ってくれているか。最初の数分が雑だと、その先がいくら丁寧でも入り損ねる。

沈めていく設計 /10点

じっくり深く沈める仕掛けが組まれているか。呼吸でも脱力でもカウントダウンでも、何でもいい。途中で意識が浮いてしまう作品は、ここが弱い。

覚醒の作法 /10点

終わりにちゃんと現実に戻してくれるか。プツッと終わって、頭がぼーっとしたまま放置される作品は、これだけで信用度が落ちる。

B. 暗示を効かせる力(40点)

催眠状態で投入される暗示が、どれだけ精緻に構築されているか。

体への語りかけ /10点

呼吸・脱力・身体感覚を、言葉で直接触ってくる工夫。技法名は問わない。「体に効かせる言葉」が散りばめられているか。

没入を作る仕掛け /10点

言葉以外で深まる仕掛けがあるか。空間イメージ、物語装置、複数声優の同時誘導、特殊な音響演出など。「ただ言葉が流れてくるだけ」では没入は浅い。

暗示の語り方 /10点

「〜になる」だけじゃない、催眠音声ならではの語り口を持っているか。命令で押し切るタイプ、許可で包むタイプ、間接的にずらすタイプ——どれかを徹底しているか、巧みに使い分けているか。

暗示の積み重ね /10点

同じ暗示を何度も浴びせてくれるか。一回言って終わりではなく、層をなして重ねてくる作品は、終わってからもしばらく残る。

C. 体験を作る力(20点)

リスナーの体感を生み出し、効果を持続させる仕掛け。

感覚を生む言葉 /10点

「痺れる」「重くなる」「溶ける」——何もないところから体感を生み出してくれる言葉の力。ここが薄いと、いくら誘導が丁寧でも快感には届かない。

効果の余韻設計 /10点

聴き終わった後に「効いた気がする」「次もまた聴きたい」と感じさせる仕掛け。トリガー、条件暗示、余韻パートの丁寧さなど。リピートしたくなるかどうかは、ここで決まる。

D. リスナーへの優しさ(10点)

安心して身を委ねられるための、保護的な設計。

身を委ねるための配慮 /10点

不安なく沈める保護が効いているか。視聴環境の注意、安全暗示、強制感のなさ、終わった後の不調を防ぐ配慮——優れた催眠音声ほど、ここにこだわっている。

物語性ボーナス 20点(加点・2箇条 × 各10点)

催眠スコアとは別に加点される、世界観とキャラクターの評価。「催眠としては薄くても、シチュエーションが響いた」という作品もちゃんと拾います。

a

世界観の作り込み /10点

設定とシチュエーションがどれだけ練られているか。テンプレ通りで終わるか、独自の世界へ連れて行ってくれるか。

b

キャラの厚みと感情の波 /10点

キャラクターが立体的か。共感、サプライズ、カタルシスがちゃんと設計されているか。「誰でもいい」キャラと、「この人じゃないと駄目」なキャラの差がここに出る。